アツイ心を持つ男(ダサ 「10代目、ここはこうなるって言ってるじゃないっスか」 夕日が西に傾いて、その光が低く入ってくる。 その光は二人が勉強する部屋にも入り込む。 「うぅーん、なんでそうならないんだ??」 「あ、ここマイナスじゃないっスよ」 「あぁ、これか」 出来の悪いツナと出来がよすぎる獄寺のツーショット 身長差もあるからか、変に映える。 「やった、出来た」 「二時間もかけて30問は遅いっスよ、俺それくらい5分で終りましたよ」 「僕とキミとは違うんだよ…」 なんていうか、夕日がアンニュイな気持ちにさせるようで ツナはうつむく。 「10代目、どうしたんですか?」 「ん、何でもないよ…」 「…」 沈黙が流れる。そこに 「ちゃおす、ママさんがディナーだってよ。獄寺も食っていけだって」 リボーンが来た。時計を見ると7時近くだった。 「ん、分かった」 「マジスか!じゃあお言葉に甘えます、10代目!」 「や、オレが作ったわけじゃないから…」 「ごちそう様です、10代目!」 「だから、さっきも言ったけどオレが作ったんじゃな…」 「でも作ってくださったのは10代目のお袋じゃないですか!」 「…あー、そうだねそうだね…」 部屋に戻る廊下での会話。リボーンはまだリビングでくつろいでる。 「さて、今度は本格的に理科とか行きましょうか」 あぁ、まだ宿題があった。確か理科は… 「生物だっけ?宿題で出てたの」 「そうです、前26点取ったアレですよ」 「あー、そうか、あれかぁー…」 ツナはがっくり肩を落とす。 このテストでツナは獄寺の勉強の出来を知ったという事もあるから。ショックは一入だ。 「とりあえず、また頑張りましょう、ね?」 「うぅぅ…」 部屋に戻って教科書とテスト回答と問題とノートを開いて二人は机に向かう 「えーと、ってえぇ!?1問目から間違ってるし!」 「うるさいなぁ…わかんないんだから仕方ないだろっ!お前とは違うんだぞ」 「あ…すみません、10代目…」 獄寺がしゅんとする。ツナはあわてて 「ごごご、ごめんオレも悪かったよ」 「でも…」 特に自分が悪いって点は見当たらないんだけど、癖なのだろう。 とっさに出てしまう。謝りのことばが。 「ほんと、口から出たなんとかで…深い意味とか無いから」 「“サビ”っス…。そうでしたか、じゃあ始めましょっか」 「う…うん」 「ん、もう眠…」 「え、まだ10時じゃないっスか、これから復習とかしないと」 あれからツナはまだ回答をみては頭を悩めていた。その隣でツナを見ている獄寺。 「…少し休憩でもしますか?」 「……うん」 そういってツナは机に突っ伏して眠り込んだ。 たまに、獄寺君はどうしてオレのことをこんな風に見るんだろうって思う。 まあリボーンの仕込みで死等して、勝っちゃったからなんだけど… でも、何かこういう位置付けが慣れないんじゃなくて、何か別に感じるものがあって… 頭になにかがあてられた気がして目が覚める。 細目で見たものだからよく分からなかったけど、頭が誰かに撫でられて… 「獄寺…く…?」 ぼんやりとした視界で、獄寺が驚いて手を頭から離したことが分かった。 「あ、すいませ…!!」 「ん、大丈夫……まだ眠…」 「じゃ、もうちょっと眠っても大丈夫っスよ。明日休みだから10代目がいいんならずっといますから」 頬杖をついて、獄寺が笑う。 うわぁ、びっくりだ でも睡魔が襲う。急激に襲った睡魔に負け、すぐにツナは目を瞑った。 オレはあの時10代目にピンチを救われて、それから彼についていく事を決めた。 ただそれだけの理由。 ただ、それだけだったのに… そっと手がツナの頭にのって、軽くなでる。 どうして、オレはこの人にこんな感情を抱いているんだろう。 「10代目、オレどうしたらいいんでしょう」 獄寺はすーすーと寝息を立てるツナに言う。 「あなたを見ていると、オレどうにかなりそうで…」 ツナの寝顔に顔を近づける。唇に当りそうで、寸前で止まる。 「もう…どうしたら……」 そのままツナの顔の前に突っ伏す。 それからしばらく二人は起き上がらなかった。 ちょっとまって!プレイバックプレイバァァァック!!!! 2004/06/20 家庭教師爆発魔GOKUDERA!!(謎/これのサブタイにしようかと思ってたんですよねーぶっちゃけ まあ後書きです。 初!リボーン小説キタ――――――――ァァァ!!! ハイテンションでBLCD聞いたまま描いてました!つづきます!! がんばりまーす!!